昔々、とある都市の外れに
心優しい【かうんせらー】なるものがいました。

かうんせらーは、心の病んだ人々の話を聞いては
人々を癒しました。

その癒しは評判を呼び、毎日たくさんの人が
絶えず押し寄せました。

心優しいかうんせらーは、ミンナの心の闇を一心に受け続け
気が付いた時には
かうんせらーの心まで病んでしまいました。

ミンナはかうんせらーに話はしても
かうんせらーの話を聞いてはくれなかったのです。

でも、ただ【ヒトリ】かうんせらーの話を
聞いてくれるものが現れました。

それは…診療所の片隅に置かれた
🐰うさぎのぬいぐるみ🐰でした。

かうんせらーは、この世を去る最後の一瞬まで
ミンナの話を聞き続け
うさぎのぬいぐるみに吐き出し続けたのでした…



かうんせらーがいなくなり
世界中が心の闇に包まれ
診療所のことも忘れられ
建物が朽ち果てるのをただ待つだけ…

そのとき、あのうさぎのぬいぐるみが
ひとりでに動き出したのです！

うさぎは、かつての診療所を
✨魔法の力✨で生まれ変わらせました☆

朽ち果てた建物はネオンの光が輝き
恨みをのせたリズムが当たり一体に響き渡ります。

再び診療所に押し寄せたミンナの鬱憤不満が
そのリズムに重なり
うさぎの魔法にさらに力を授けます。

かうんせらーが一心に抱え
かうんせらーが来る日も来る日もうさぎに
吐き出していたその愚痴が
ミンナを救うようになったのです。

今日も怪しく点滅するネオンとともに
恨みのリズムがミンナの鼓動に重なります。



『ミンナ！イックヨー♪シネシネシネシネ♡』